人工知能を使った精神科医療のデーターベース化

精神科で扱う病気には、うつ病や統合失調症、不安神経症などがあります。



これらの精神科疾患は、高血圧や肝臓障害などと違って、病気が良くなったかどうかを検査データーの数字などを見て判断するということができません。
精神科医の医療現場では、患者さんの表情や声の大きさやトーン、話し方の抑揚、目の動きなどを見て良くなっているかどうかを判断します。しかし、精神科医が見たものをカルテに記録する時に、どのように表現すればいいのか迷うこともあります。

少し声に元気がないと書いた場合、その声は前回の診察の時と比べてどれくらいの違いがあるのか、分らないことも多々あります。



医師が一人一人の患者さんの表情や声の大きさや、話し方や目の動きなどの細かな所まで覚えていることは、困難です。
わずかな違いは、はっきりとわからないでしょう。



これらを人工知能を使って数値に置き換えてデーターベース化することができれば、精神科医療で扱う疾患の診断の手助けになるし、病気が良くなっているかどうかも判りやすくなります。
2015年11月から、人工知能を使って精神科の病気の重症度などを数値化してデーターベース化する研究プロジェクトが行われています。最終的な判断は医師が行いますが、患者さんの症状を数値化したデーターが医師の診断を支援します。

これまでにのべ450人ほどのデーターを集めたようです。うつ病に対して、人工知能を使ってデーターベース化して重症度を判断すしたり、うつ病の有無を見分けるということが2〜3年後には実用化する見通しです。

また、超高齢化社会に向けて、認知症に対する医療も深刻な悩みでしょう。
認知症医療にも、人工知能を使ったデーターベース化の研究の取り組みが始まっています。